固い筋肉はバカになる
筋トレでもっとも大事なことを、
あなたは知っているでしょうか。
荷重を上げて最大筋力を発揮する?
低負荷高回数で筋持久力を鍛える?
いいえ、違います。
筋トレで一番大事なことは、
ストレッチを行うことです。
「なんだ、そんなことか」と
バカにしたそこのあなた。
ハッキリ言って思いっきり人生損しています。
なぜなら、筋破壊というあえてストイックな行為に
身を晒しておきながら、
十分なコストを享受できていないからです。
なぜなら、筋トレをしてストレッチを十分に行わないと、
筋肉がどんどん硬くなってしまうからです。
では、筋肉が硬くなると
どんなデメリットがあるのでしょうか。
端的に言うと、バカになるのです。
自分が重度の肩こりになったことがある人は、
そのときのことを思い出してみてください。
難しいことを考え続けるだけの知的体力が、
大幅に削られていたはずです。
頭がボーッとして、普段こなす仕事量の何割減かで
パフォーマンスがダダ下がりだったのではないでしょうか。
筋トレをしてストレッチをしないと、
その状態を人工的に日々生産し続けることになります。
せっかく意識高い系でストイックに
筋トレに励んでいるのに、
日々頭が悪くなるとしたら、
こんな悲劇はありません。
しかも、性格も日に日に悪くなります。
あなたの周囲で筋トレに励んでいて、
いかにも筋肉の硬そうな人を思い浮かべてみてください。
どこか頑固で融通が効かなかったりしないでしょうか。
頑固なことを頑なと言いますが、
実は頑なの語源は「堅い」「状態」
であるという意味なのだそうです。
つまり、お堅い人は頑固であり、
そのベースにあるのが筋肉の拘縮だと、
そういうことです。
何度も言いますが、せっかくストイックに
筋トレに励んでいる人が、
性格も悪くなって周りに煙たがれるとしたら、
そんな悲劇はありません。
トップアスリートは緩んでいる
アスリートは競技者として高いパフォーマンスを
求められているため、一般人とは比較にならないほどの
筋肉量を求められます。
前述した通り、筋トレという筋破壊行為は
筋肉が硬くなるリスクと紙一重ですが、
上手に筋肉を緩めたまま圧倒的な筋肉量を
身につけられた選手がトップアスリートの
座に上り詰めるのです。
今やMLBで世界の頂点にまで上り詰めた
大谷翔平を見てください。
圧倒的筋肉量を誇っていますが、
その筋肉はフワフワに緩んでいます。
並の人間なら緊張で固くなるような
プレッシャーのかかる場面でも、
彼は笑みを浮かべていることさえあります。
世間は彼のメンタルの強さを評価しますが、
それをベースで支えているのが緩んだ筋肉であるとしたら
いかがでしょうか。
また、もう1人のMLBのレジェンドであるイチローなども、
全盛期は重力に身を任せて風のような身のこなしで
ファンを魅了していました。
スポーツの世界だけではありません。
武術においても、その本質は緩むことに
あると言われています。
武術家たちも体づくりにおいては、
各々で深い工夫を凝らしており、
その方法を秘密として公開していない人も
たくさんいます。
つまり、体づくりというのはアスリートにとって
そのくらい大事だということなのです。
生徒指導の根源は脱力
生徒指導においても、
教師の体づくりは根幹にかかわる重大事です。
もちろん、トップアスリートのような
圧倒的な筋肉量は不要ですが、
そのしなやかさは常に磨きをかけておく
必要があります。
これまで多くの先生方を観察してきてわかったことですが、
生徒指導のできない人は体がまったくできていない
傾向があります。
運動不足でガチガチの体のままで、
生徒の心に訴える温かい言葉掛けや、
寄り添いということがはたして可能なものでしょうか。
熱い心で困難に立ち向かい、
現状打破していくような活力が、
体の芯から湧き起こるものでしょうか。
私は無理だと断言します。
では、具体的に身体のどこを緩めればいいのでしょうか。
生命力にかかわる横隔膜や骨盤底筋などの
「呼吸筋」は、十分に柔らかくしておきたい部位です。
また、肩甲骨周り、股関節周りについては、
いくらほぐしてもほぐし足りるということはありません。
コミュニケーション上手は脱力から
筋肉が緩んでいくと、朗らかさが出てきます。
端的にいうと性格が明るくなるのです。
あなたの周囲を見ても、愛される人というのは
例外なく緩んでいるはずです。
かつて、私が武術で師事していた人から
合気をかけられたことがあります。
不思議なことにその状態では、
師と呼吸が同調してしまうのです。
師が息を吸うとこちらも勝手に吸われ、
師が息を吐くとこちらも勝手に吐かれていくのです。
合気で求められるのは、1に脱力、2に脱力です。
脱力の中で行われるコミュニケーションでは、
他者との同調・共鳴といったこともどうやら
自然に起こるようなのです。
また、最強のアンチエイジングは脱力でもあります。
肩甲骨周り、股関節周りが緩んでいくと、
身体の動作が若々しくなります。
教師は歳を重ねていくと、
生徒との距離が遠くなっていきます。
だからこそ、筋肉を緩めて、
人としての柔軟なありかたを身につけていく
必要があるのです。

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