起こるすべてに意味はない
たとえば、あなたが職場で上司から
厳しく叱責されたとします。
そのことについて、
さまざまな解釈を持つことが可能です。
「何もあんなに怒らなくても」
「あんなにボロクソ言いやがって、
あれじゃパワハラだよ」
「未だにこんなミスをする自分は、
なんて至らないんだろう」
「上司は自分のことを思って、
厳しく伝えてくれたんだな」
おそらく、それらのすべてが事実かもしれないし、
的外れな解釈も含まれているかもしれません。
でも、それでいいのです。
大事なのは起こった事象に対して、
あなたがどのような解釈をもつかということに
かかっているのです。
なぜなら、解釈の仕方によってその後の人生が
変わっていくからです。
上司を逆恨みして、自己正当化をしながら
実力をつけることを放棄し続ける人生。
自分を責めながら、自己卑下を繰り返しながら
下り坂を転げ落ちていくような人生。
敗因を分析しながら、すべてを自己責任として
受け止めながら成長を続ける人生。
人生は解釈次第で、いかようにも分かれていくのです。
であるなら、自分の人生にとってプラスとなるような
解釈をした方が利口と言えるのではないでしょうか。
起こる事象を解釈する上で、
心がけてほしいことが1つあります。
それは他者の意見を鵜呑みにしないことです。
もちろん、他者の意見を
いったんはきちんと拝聴するべきです。
その上で、その意見を取り入れるかどうかは、
あなた自身で決めるべきです。
「人生に自分の軸をもつ」とは、
つまりそういうことです。
「自分の人生を絶対に他人には決めさせない」
という強い気持ちをもつことが大事なのです。
越えられない問題はやってこない
書籍等でもよく目にする言葉に、
「人生に起こる問題は、その人が超えられる問題しか起こらない」
というものがあります。
しかし、言葉として知っていることと、
実際に活用できる知恵になっているかどうかはまた別物です。
私がこのことを実感したのは、
同じ学年のスタッフが次々と退職して
深刻な人手不足に悩まされた時です。
学年主任をしていた私は、
精神的ストレスとプレッシャーに潰れそうになり、
メンタルダウンの危機と戦いながら日々を送っていました。
そのとき、校長からかけられたのが
「人生に起こる問題は、
その人が超えられる問題しか起こらない」
という言葉です。
そのときは「何を呑気なことを言っているんだ」と、
正直カチンと来たことを覚えています。
しかし、もがき苦しみながらその1年を乗り越えた時に、
校長先生の言っていたことが正しかったことを痛感したのです。
確かにあの1年は苦しかった。
でも、なんとしても乗り切るという一念のもと、
なんとか乗り切ったではないか、と。
このとき、書籍で学んだ言葉が、
人生で役立つ知恵へと昇華したのです。
たとえ今あなたが、とても乗り越えられないような
問題を抱えていたとしても、私は断言します。
その問題は、あなたが乗り越えられるからこそ
やってきたのです。
この知恵に例外はありません。
ただし、問題はきれいに解決できるとは限りません。
問題によっては「解なし」という場合もありえます。
そのときは、ベンディングで棚上げして時が移ろうのを
じっと待てば良いのです。
時間がすべてを解決してくれます。
すべては生々発展を促している
私たち人間は、言うまでもなく自然界の一部です。
自然界の一部である以上、自然の摂理に従って
生きるよう運命付けられているのです。
自然の摂理に、宇宙は生々発展を続ける
というものがあります。
人間を含めたあまねく森羅万象は、
成長を続ける定めにあるのです。
つまり、私たちがよりよく生きるためには、
成長し続けるしかないということです。
こう聞くと、息苦しさのようなものを覚える人も
いるかもしれませんが、何も難しく考える必要はありません。
1日に0.2%の成長を目指すと考えてみてください。
たとえば、昨日1日を振り返り、
反省点をもとに今日の目標を定める。
もしも、その日の目標が達成できたら、
それだけで昨日の自分を超えたことになります。
日々の成長については、
その程度の考え方でよいのです。
しかし、塵も積もれば山となります。
1日に0.2%の成長は、
1週間にならせば約1%の成長。
1年間を50週間と計算すると、
1年間で約50%成長できるのです。
1年間で、昨年比の1.5倍の成長とすれば、
かなりのものです。
これをさらに翌年も続けると、
2年前の約2倍の実力になるという計算になります。
こうした生き方は、自然の摂理に則っているため、
自然界からの応援も得られやすくなります。
それに対して、成長を志向しない生き方は、
自然の摂理に反しているため、
自然界からの応援も得られにくくなってしまうのです。
よく「現状維持は衰退の証」などと言われますが、
そもそも現状維持は自然の摂理に反した行為です。
自然の摂理に反するものが淘汰されてしまうのは、
至極当然のことなのです。
すべてのものに感謝する
前述した通り、起こる事象そのものに
意味はありません。
意味を付与するのは、
人生を生きているあなた自身の仕事です。
肯定的に解釈して生きるのも人生。
はたまた否定的に嘆きながら生きるのも人生。
どちらを選択したとしても、
それもまた人生なのです。
しかし、どうせなら自然の摂理に則り、
万物から応援されるような生き方をしていきたいものです。
一見不幸に思える出来事にも感謝できる側面を探し、
成長の糧とする生き方は誰にでも可能です。
今がどんなに辛いとしても、
その事象には必ず感謝できる側面が存在するはずです。
すべての出来事からプラスの側面を見出すことができる
あなたになれば、
もはや怖いものなどありません。
あなた自身の視座や考え方が変わった瞬間、
それまで地獄に思えてきた環境が一変します。
そのためのマインドセットが感謝です。
目の前のクソッタレな出来事や人に対して
「ありがたい」と思える側面を見出すことから、
人生の大逆転が始まるのです。
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