アウトプットの威力

メンタル

本を読んだだけでは身につかない

本ブログの読者の中には、
日頃から大量の読書をしている方も
いらっしゃることでしょう。

しかし、本を読んでいる割には、
日常のアウトプットの成果として反映されていないと
感じている方も多いのではないでしょうか。

それもそのはずで、本はただ読むだけでは
その真価を発揮することは難しいからです。

本には大きく分けて2種類あります。

1つ目が、一度読んで終わりにする通読本です。

小説や雑誌などの娯楽系の読書などがこれにあたります。

娯楽系の読書は、読んで楽しめればいいので
何度も繰り返し読む必要はありません。

また、専門書を読んだのだけれど、
自分と相性が合わず十分に理解できなかった場合なども、
通読本にジャンル分けして損切りする必要があります。

2つ目が、何度も繰り返し味わう熟読本です。

自分の人生を改善したい分野の書籍などで、
「これだ」というものが見つかったら、
迷わず熟読本に分類するべきです。

熟読本については、10回単位で繰り返し読み返すと
だいたいの内容が頭に入ります。

目安としては、どこに何が書いてあったか
サッとわかるようになることです。

いちいち目次を見ないと、
どこに何が書いてあるかわからないうちは、
まだ血肉にしたとは言えません。

最近は、オーディオブックという大変便利なものが出てきたので、
私は熟読本を決めたら一定期間ひたすら聞き流します。

いっぺんに覚えようと力むのではなく、
記憶を何度も上書きしながら強化していく
というイメージで取り組んでいます。

以上はインプットについての取組です。

次にアウトプットの取組について述べます。

実は本はインプットしただけでは役に立ちません。

アウトプットとセットで、
初めて本に書かれた知恵が血肉となるのです。

では、読書におけるアウトプットとは何でしょうか。

読後感を周囲の人たちと語り合うのも、
大変有効なアウトプットです。

あるいは、本の内容をブログに綴るのも、
素晴らしい取組です。

さらに有効なのは、本に書いてあったことを
実地で試してみることです。

たとえば、「人を動かす」や「影響力の武器」に
書いてあったことを実際に試してみると、
必ず他者からのフィードバックが返ってきます。

実際に動いた人だけが、「こうすればうまくいく」とか
「この方法ではうまくいかない」といった
膨大な検証データが得ることができます。

ここまで試してみて、初めて本代の元が取れたと言えるのです。

教える人が一番学ぶ

大学を卒業して初めて教壇に立ったときに、
学ぶことと教えることはまったくの別物だと痛感しました。

いくら学生時代に国語が得意だったとしても、
それをそのまま生徒たちに教えることはできません。

膨大な教材研究の裏付けがなければ、
怖くてとても教壇には立てないことを知ったのです。

教材研究といっても、教材文だけを読むのではありません。

類書に目を通したり、普段から膨大な読書をしたりするなど、
自己研鑽の上に教材研究が成り立っているのです。

逆に言えば、ここまでするからこそ
私たちはお金をいただけるのだと考えています。

その意味では、教師は生徒以上に学び続ける必要があるし、
学ばなくなった教師は生徒に教える資格はありません。

教室で指導書を片手に授業している教師の授業を、
心から受けたいと思う児童・生徒がいるでしょうか。

つまらない研修を受けさせられているときのことを思い出せば、
その答えは明らかでしょう。

教える人が一番学ぶというのは、
何も学校の授業に限ったことではありません。

自分の趣味について人に教えたり、
ブログやYouTube等で情報発信したりしている人は、
セミプロ級の技量や知識を備えているものです。

それほどまでに、人に教えるという行為は
学びにおいて有効な手段なのです。

この原理を応用しない手はありません。

たとえば、恋愛に悩んでいる人がいるとします。

悶々と悩んでいる暇があったら、
書籍やYouTube、もしくは信頼できるコーチなどに学んで、
うまくいくための情報収集するべきです。

さらに、そこから学んだ知恵を、
別の恋愛に悩んでいる人に向けて発信するのです。

あたかも、自分はいっぱしの恋愛の達人であるかのように。

そのブログやYouTubeを視聴した人から、
「ありがとう、あなたのおかげで恋愛がうまくいったよ」
と感謝のメッセージが届くようになる頃には、
きっと自分自身の恋愛の悩みも消えてしまっていることでしょう。

なぜなら、うまくいくための方法が頭の中に
きちんと整理されていて、恋愛がうまくいく人という
確固たるセルフイメージが構築されてしまうからです。

あるいは、「学級がうまくいかない」
「生徒指導がうまくいかない」という人は、
同様の問題を抱えている人の悩みを解決する体で
ブログを綴ってみればいいのです。

50記事、100記事とブログが充実する頃には、
あなた自身が周りから頼られるような先生になっているはずです。

なぜなら教える人が、一番学びが大きいからです。

この原則に例外はありません。

メモ書きのススメ

あなたはメモ書きを行なっているでしょうか。

もしも、まだやったことがないという人は、
是非とも習慣化することをお勧めします。

私は、赤羽雄二さんという方の「ゼロ秒思考」
という本を参考に行なっています。

やり方をかいつまんで言うと、
A4コピー用紙を横置きにして、
一番上に自分の課題を書いて
1分以内で解決のためのアイデアを列挙するのです。

私はこの方法で、幾多の問題を解決してきました。

実にコスパの高い方法です。

最近は、メモ書きと一人会議を合体して行なっています。

具体的には人生のジャンルを8つに分けて、
「仕事」「家族」「資産」「趣味」「美容健康」
「社交」「勉強」「精神」の分野について、
自分に問いを投げかけてメモ書きを行なっています。

これだけで、人生の目的地が明確になり、
迷走することがなくなります。

メモ書きは人生のカーナビをセットするための
行為そのものといってもいいでしょう。

人生がうまくいっている人たちは、
もれなく一人会議を行なっています。

メモ書きによって自分の現在地を把握し、
次に向かうべき経過地を確認しながら
ゴールへの道のりを楽しんでいるのです。

もしもメモ書きをしなければ、
自分が現在どの地点にいるのかもわからず、
これから何をすればいいかもわからずじまいです。

これでは成果が出せるかどうかは、
運次第ということになってしまいます。

目標達成の秘訣は、ゴールを意識し続けることだと
言われていますので、メモ書きはそのための
有効なツールとなり得るのではないでしょうか。

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