リーダーが舐められたら組織は崩壊する

メンタル

リーダーは孤独なもの

人はリーダーを経験して、
はじめて気付かされることがあります。

それは、リーダーとは
かくも孤独なものかという真実です。

リーダーになると、その他大勢とは
異なる視点で生きることを求められます。

しかも、下からの厳しい視線にさらされます。

ちょっとしたミスや勘違いなども、
厳しくチェックされてしまいます。

おまけに課せられる責任も重くなり、
心理的負担も相当なものです。

微々たる管理職手当と引き換えに、
こうした重荷を背負わされるのだから、
やってられないと感じてもおかしくありません。

ただし、得られるものも少なからずあるのが
リーダーという仕事です。

人間としての器も必然的に磨かれるし、
大変さと引き換えに得られるやりがいは
下っ端で働いていた頃とは段違いです。

上記を踏まえた上で、リーダーを志す人だけが
人の上に立つことを許されるのです。

リーダーが甘い顔をすると舐められる

学校現場は鍋蓋組織などと言われますが、
だからといってリーダーは調整役だけに
徹すればいいわけではありません。

毅然とした態度で、スタッフに接することが
できなければ、リーダー失格です。

リーダーが舐められてしまったら、
組織は空中分解してしまいます。

学級経営を思い浮かべてみてください。

学級担任がクラスの生徒から舐められたら、
いったい何が起こるでしょうか。

授業が成り立たなくなり、クラスの秩序が壊れ、
イジメや暴言が飛び交い、やがて学級が崩壊します。

私は、学級経営は学校経営・組織運営に通じると
考えています。

野中信行先生は、学級経営において
「縦糸」と「横糸」を張ることの重要性を
強調していらっしゃいます。

「縦糸」は教師からの指示系統が
有効に機能していることであり、
「横糸」は生徒間の横のつながりが
有効に機能していることです。

これはそのまま組織運営においても、
活用できる原理・原則だと思います。

これは家庭経営や子育てにもそのまま通じる
論理ではないでしょうか。

最近では、「友達親子」などという言葉が跋扈し、
理解のある言葉をかけるのがいい親である
というような風潮があります。

その是非はここでは問いませんが、
この風潮が世の中全体に蔓延していったときに、
多くの組織運営が危機に瀕してしまうのではないか
と危惧しています。

少なくとも、上司と部下が友達であってはいけませんし、
教師と生徒も一線を引くからこそ教育が成り立つのです。

マキャベリの君主論に学ぶ

リーダーを志す人に一読してほしいのが、
マキャベリの「君主論」です。

この中には、含蓄のある教えが
たくさん出てきます。

「リーダーは好かれるより、
畏れられなければならない。
なぜなら、人は愛する者を
平気で裏切るものだから」

「友達親子」や「仲良しこよしの組織」は、
うまくいっているときには何も問題がなさそうに
見えますが、
一度関係に亀裂が入ると、裏切りが頻出して
収拾がつかなくなります。

ただし、マキャベリはこうも付け加えています。

「リーダーは畏れられなければならないが、
憎まれてはならない。憎まれると、
抵抗勢力が生じてしまう」

イメージとしては、ピリッとした雰囲気を纏いつつも、
さわやかな言動を心がけるリーダーという感じでしょうか。

ちなみに、マキャベリは恐怖政治をしくリーダーではなく、
畏怖の念を抱かせるリーダーを目指すべきだ、と説きます。

畏怖の念の根本にあるのは教養です。

仕事力で部下を圧倒するだけではなく、
言動に知性を感じさせてこそ、
畏れられるリーダーと言えます。

そのためにも普段から本を読み、
人と語り合って頭脳を鍛え続けることが
リーダーとしての務めなのではないでしょうか。

部下とは淡い関係を築く

先ほど、学級経営は組織運営に通じる
という話をしました。

学級経営において、生徒との距離感を
調整することは何より大事です。

しかし、こと大人とのコミュニケーションにおいて、
このことをわかっている人がどの程度いるのでしょうか。

やれランチだといっては、
職場の仲間とゾロゾロと出掛けて行ったり、
やれ飲み会だといっては、
定期的に居酒屋でダベったり。

それが必ずしも悪いわけではありません。

時には、そうやって関係構築を図ることも大切です。

しかし、あまりに距離が近くなりすぎると、
リーダーとしての権威が低下してしまう
リスクについても認識しておくべきです。

ただでさえ、職場では机を並べて仕事しているのです。

プライベートでもしょっちゅう会っていると、
「友達親子」みたいな関係になり、
舐められてしまうのです。

学級経営において、教師が生徒とベタベタしてしまうと
馴れ合いになり、指示が通らなくなってしまいます。

いつも一緒にランチするのではなく、
基本は1人ランチでたまに一緒に食べにいくなど、
希少性を演出してみてはいかがでしょうか。

エジプトの奴隷が反乱を起こすとファラオはお手上げ

先ほど、リーダーとは孤独な存在であると
お伝えしました。

その本当の意味をあなたはご存知でしょうか。

それは、リーダーは数の論理において、
「圧倒的な弱者」であるということです。

フランス革命において、ルイ16世が処刑された
歴史がそのことを雄弁に物語っています。

組織においてもこれは同じ。

もしも、組織の部下たちが
一斉に総スカンをしてしまったら、
リーダーはお手上げするしか方法がないのです。

そうした潜在的な恐怖と対峙しながら、
リーダーは日々の業務に立ち向かっているのです。

リーダーという仕事はかくも大変ですが、
得られる成長は下っ端時代とは比較になりません。

どうかあなたが健やかな毎日の中で、
リーダーとしての責務を全うされますように。

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