結婚について

メンタル

独身のまま生きていく

「多様性」の時代になり、かつてほど独身の人への
風当たりは少なくなったように感じます。

私が若い頃などは、いい若い者が独りでいると
「誰かいい人はいないの?」とか、
「知り合いを紹介しようか?」など、
いい意味でお節介な方がたくさんいらっしゃったものです。

だから、恋愛に億劫だったり、
奥手だったりする人でも重い腰を上げて、
適齢期に祝言を挙げるのが通例でした。

ところが、モラハラ、パワハラ、セクハラといった
言葉が世間を賑わせるにつれて、
こうした「お節介」な行為は影をひそめ、
独身者は自力で結婚相手を見つけなければ
ならなくなったのです。

そもそも「恋愛結婚」という概念が生まれたのは、
明治の頃だったように記憶しています。

夏目漱石などの文豪が恋愛結婚をモチーフにした
作品を世に出して、
それまで主流だった「結婚相手は親が決めるもの」
という価値観から「好きな人と結婚する」という
価値観に少しずつ変わっていったと聞いています。

それ以前の江戸時代は、結婚相手は家同士の約束によって
決まることが多いだけでなく、次男坊、三男坊などは、
結婚相手も見つからず一生独身だったとも言われています。

それどころか、江戸時代以前はもっと性に対して寛容で、
結婚という制度に縛られずに自由に男女が交際していた
という説もあります。

閑話休題、かなり話が脱線してしまいました。

何が言いたいかというと、
そのくらい現在の一夫一婦制の結婚の形は歴史が浅く、
人工的な仕組みであるということです。

だから、生来恋愛に長けていたり、
容姿に恵まれていたりしていない限り、
何もしなくてもスルスルと結婚が決まる
ということはないのです。

しかも、女性教職員は地方においては
かなりの「高給取り」であり、
同業者以外で結婚相手を探すとなると、
なかなか難しいという現状があります。

彼女たちの言い分を聞くと、
「いい男は彼女持ちだったり、
すぐに結婚していたりして、
残っているのはダメンズばかり」
なのだそうです。

まあグチりたくなる気持ちは分かりますが、
にもかかわらず結婚している女性がいるという
現実に目を向けない限り、
人生は何も変わらないのも事実なのです。

仕事と同じくらい本気になれているか

結婚したいけどできていない人たちは、
決まってこう言います。

「相手を探したいんだけど、仕事が忙しくてその暇がないんだ」

「休みの日も部活の指導が入っていて、相手を探す暇がない」

仕事が忙しくて、恋愛に気を回す余裕がないということについては、
同情します。

しかし、暇で時間が有り余っていた学生時代ならいざ知らず、
社会人になれば忙しいのは誰しも同じはず。

では、その忙しい職場にいる上司や同僚は、
皆独身者なのでしょうか。

恐らく一定数以上の人たちは結婚しているはずです。

彼らはあなたよりも暇だから結婚できたのではなく、
忙しい中やり繰りしながら相手を見つけて
結婚までこぎ着けたのです。

まずは、この事実から目をそらさないことが大事です。

あらゆる言い訳を封印することから、
人生を変える第一歩が始まります。

それでは、現状を変えるためにいったい何をすれば
良いのでしょうか。

あなたの手帳の中に、
恋愛のための時間をきちんと設けることです。

考えてもみてください。

あなたが体調を崩して寝込んでいるとき、
「仕事」がそばで看病してくれますか。

あなたが落ち込んでいるとき、
「仕事」があなたの悩みに耳を傾けて
そっと肩を抱いてくれたりしますか。

お正月やクリスマスなどのイベントのときに、
「仕事」があなたとの楽しい時間を満喫してくれますか。

「仕事」とは、所詮定年退職までの付き合いです。

あなたが老後を細々と生きていくとき、
「仕事」で残した実績や栄光は、
まったく何の役にも立たないのです。

それでも「仕事」を優先するというなら、
キッパリと結婚を諦めるしかありません。

「そんなの絶対イヤだ」というなら、
仕事と同じくらい、否、それ以上に
恋愛に本気になることです。

仕事で実力を積み上げ、
きちんと実績を残してきたあなたなら、

その高いエネルギーを恋愛や結婚に向けるだけで、
すぐに相手は見つかるはずです。

結婚したければ家庭持ちとつるめ

独身が長く続く人には、
独身者同士で傷をなめ合うという特徴があります。

世の中には女子同士で集まり、
職場や上司のグチや恋愛の悩みを打ち明け合う
「女子会」なるコミュニティがあると聞いています。

ここで衝撃的な事実をぶち上げます。

もしもあなたがこういった女子会のレギュラーメンバーであるとしたら、
「結婚は難しいかもしれない」ということです。

私が過去に勤務した学校では独身女子職員の比率が高く、
こうした飲み会を頻繁に開催していたと聞いています。

その後、レギュラーメンバーだった女性たちは
未だに独身が続いているそうです。

メンバーの中には、普通に彼氏ができそうな
かわいらしい女性も混じっていました。

にもかかわらず結婚できていないのは、
女子会の中で「負のオーラ」を大量に浴びてしまった
せいではないでしょうか。

日本の諺にも「朱に交われば赤くなる」とあるように、
交際する相手の影響力というのは
バカにできないほど大きいのです。

声を大にして言いたいのは、
「結婚したければ独身者同士でつるむな。
家庭持ちとつるめ」
ということです。

たとえば、自分の友人が結婚したら、
新婚家庭にお邪魔して食事したり、
お茶したりして結婚の「空気感」や「思考」を
インストールしてしまうことです。

もしかしたら、独身者の自分が新婚家庭に
お邪魔するのは気が引けたり、
居心地が悪かったりするかもしれません。

でも、その居心地の悪さを克服していかない限り、
いつまで経っても独身者の「セルフイメージ」
書き換わりません。

「ああ、結婚ってこんな感じなんだ」と
何度も何度もその「空気感」や「思考」を
刷り込んでいくうちに、
あなた自身のまとうオーラが変わってきます。

そのうち「私も結婚できるかも」と
思えるようになったらしめたものです。

そうなって初めて、あなたにふさわしい良縁が
引き寄せられてくるのです。

理想の人生、理想の相手をリストアップしてみよう

恋人候補がいないときに、1人でカフェに行って
やってみてほしいことがあります。

それは、自分の「理想の人生」や
「理想の結婚相手」について、

ひたすらリストアップしていくことです。

自分は「○歳だから身の程をわきまえなくちゃね」とか、
「十人並みの容姿だから欲張りすぎたらダメ」とか
考える必要はありません。

あなたの人生の主人公はあなた自身なのだから、
自分の気持ちに正直になるべきです。

リストアップは1回書いて終わりではなく、
自分の求める本質が見えてくるまでひたすら続けることです。

自分の求める理想が見えてきたら、
次にやるべきことはベクトルを反転させることです。

どういうことかというと、自分自身がその理想の相手にとっての
「理想の相手」になれているかを問いかけるのです。

理想とのギャップがあると感じるなら、
その理想の自分に近づけるよう日々を生きることです。

こうした地道な努力を続けていくうちに、
周囲から見て「魅力的なあなた」になっているはずです。

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