環境を整える

メンタル

部屋は心の中の写し鏡

「最近どうも人生がうまくいかない」と
悩む人に共通点があります。

それは部屋の中が散らかっていて、
物が溢れているということです。

これに例外はありません。

なぜなら、環境はその人の心の中身を
如実に映し出す鏡だからです。

たとえば、重度のうつ病を患うと
人は身の回りを構わなくなり、
部屋がゴミ屋敷状態になると言われています。

逆に、スッキリと掃き清められた神社の境内や
禅寺に足を踏み入れると、
スッと背筋が伸びて思わず襟を正して
しまうものです。

これは人間が環境に影響を与えると同時に、
環境からも影響を与えられていることを示しています。

「人生がうまくいかなくなる」→「心が乱れる」
→「環境が乱れる」
という負のループをたどったのであれば、
これを逆転させることも可能です。

「環境を整える」→「心が整う」→「人生が好転する」
という正のループを人為的に作り出してしまえばいいのです。

とはいえ、こうしたことは誰しも知っていることであり、
分かっているけど実行に移せないのが悩みの本質だったりします。

かくいう私も元来掃除や整理整頓は大の苦手で、
環境を整えることは人生の課題の1つです。

そこで、掃除や整理整頓が苦手な人が、
どうすれば環境を整えていけるかということについて
お話ししていきます。

退勤前にデスクの上を片付ける

そこでご提案したいのが、
まず職場のデスクをきれいにする習慣です。

職場というのは1日の半分近くを過ごす場所です。

汚いデスクで1日仕事をすること負の影響がどれほどのものか、
少し想像すれば誰でもわかるはずです。

そこで、人生のテコ入れとして、
まずは職場のデスクを快適な環境に整えるのです。

ところで、整理と整頓という言葉がありますが、
あなたはこの二つの言葉の意味の違いをご存知でしょうか。

整理とは「要るものと要らないものとを分けて、
要らないものを処分すること」です。

整頓とは、「要るものを使いやすい場所に
きちんと置くこと」です。

私が見たところ、ほとんどの方は片付けの場面で
整理ではなく整頓を行なっているように感じています。

その結果、物が溢れ収納スペースがパンパンに
膨れ上がってしまっているのです。

しかし、本質的に人生を変えるのは整頓ではなく、
整理することです。

なぜなら、「運気は空白を好む」からです。

成功者の自宅というのは驚くほど物が少なく、
貧乏な人の家ほどガラクタが溢れていると
言われる通りです。

だから、あなたもデスクの上を片付けるときには、
整頓ではなく整理を意識するべきです。

とはいえ、整理を行うと脳が疲れます。

なぜなら、前述した通り
「要るものと要らないものの仕分け作業」
を伴うからです。

でも、これを面倒くさがらずに行うことが、
明日の仕事の生産性を高めることにつながります。

もしも、前日のうちにデスクの上の整理をせずに
翌朝を迎えたら、
朝イチからスムーズに仕事を始めることができません。

混沌としたデスクの上で、仕分け作業をするところから
1日がスタートしてしまうのです。

これがどれだけ脳のエネルギーや気力を削いでしまうか、
考えてみたことがおありでしょうか。

まるで穴の空いたバケツのように、
ジワジワと仕事のエネルギーが目減りしていき、
本来発揮できたはずのパフォーマンスを阻害してしまうのです。

仕事がデキる人のデスクはきれい、
と言われるのはこのような理由があるのです。

学級経営の土台は環境整備

学級担任が最も恐れているのは、学級崩壊です。

学級崩壊を起こすと、地獄の毎日をしのぐだけの
1年間になってしまい、
精神を病むリスクをはらんでしまいます。

学級崩壊させないための工夫はいろいろと考えられますが、
誰でもすぐに実行できるものとして
学級環境の整備が挙げられます。

前述した通り、人は環境に影響を与えると同時に、
環境からも影響を受け続けています。

環境を整えることで、乱れかけた心を整えることができます。

落ち着かない子供がいるとロッカーが乱れたり、
床の上にプリントが落ちていたりします。

こうした環境の乱れをその日のうちに詰んでおくことが、
学級崩壊を防ぐための予防になります。

こうした考え方は「割れ窓理論」に基づいています。

1枚の割れたガラスをそのままにしていると、
さらに割れるガラスが増え、いずれ街全体が荒廃してしまう
という考え方です。

これはアメリカの犯罪学者ジョージ・ケリング博士が提唱した理論で、
犯罪多発都市ニューヨークで大きな成果を上げたことから有名になりました。

もちろん、学級経営にはさまざまな要素がからんでいるので、
環境整備さえ頑張れば何とかなるというほど甘くはありません。

しかし、予防策としては非常に大きな効果が期待できる方法の
1つではあります。

使わないものは捨てる

整理の考え方を推し進めると、
使わないものは捨てるという結論に至ります。

1年間袖を通さなかった服は捨てる。

1年間見返さなかった資料は捨てる。

1年間読み返さなかった本は捨てる。

「いやいや、それはもったいないでしょう」
と思ったあなた。

使わないものを後生大事に取っておくことで、
無駄に空間が占拠されることの方がよほどもったいないのです。

今はクラウドサービスも発達してきているので、
紙ベースの資料はすべて電子データに
置き換えることができます。

喫緊で使うものを除いて、
紙資料はすべて処分しても
何一つ困ることはありません。

仮に、処分した資料が再び必要になったのなら、
改めて購入すればいいのです。

それで何も困ることはありません。

デスクの引き出しを開けて、
ゴチャゴチャと文具類がひしめきあっているとしたら、
レギュラーの文具を除いてあとは処分してしまうべきです。

どうしても「もったいない」と気が咎めるのであれば、
手を合わせて心の中で「ありがとう」と唱えて
ゴミ箱に捨てればいいのです。

こうしてものを処分し出すと、
不思議なことにお金が貯まり始めます。

なぜなら、モノに対する目利きができてくるので、
本当に必要なものだけにお金を使うようになるからです。

ものを捨てると、お金も貯まり、運気も上がり、
いいことずくめなのです。

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