目標設定の大切さ

メンタル

目標のない人生の末路

新たな年を迎えると、清々しい目覚めと共に
たいていの人はこう思います。

「今年こそはいい1年にするぞ」

しかし、1年が終わりに差しかかる頃になると、
たいして何も成し遂げられないまま「時の流れの速さ」を
呪うことになるのです。

そして、気がつけば同じような1年を毎年のように繰り返し、
「失われた10年」「失われた20年」を
積み重ねてしまうのです。

どうしてこうした事態に陥るかと言えば、
一言「戦略がない」からです。

換言すると、「この1年をどうしたい」という
青写真がないまま生きているから、
人生に翻弄されてしまうのです。

「自分はお正月に目標は立てているぞ」と
いう人は多いかもしれません。

でも、目標に「日付」を入れている人となると、
ほとんどいないのではないでしょうか。

たとえば、仕事であれば〆切が存在します。

だから、どんなに仕事が嫌いな人でも
フウフウ言いながら、何とかかんとか
帳尻を合わせようとします。

ところが、人生の目標達成となると、
〆切を決めていない人が無数に存在するのです。

これでは、人生は完全な運任せになってしまいます。

「いつか結婚したい」

「いつかお金持ちになりたい」

「いつか有名になりたい」

これらは、目標を成し遂げられない人の
常套句です。

もしも、日常で無意識の内に口にしているとしたら、
直ちにあなたの人生から抹消しなければなりません。

手帳の活用と1人会議

目標をコツコツと達成する人の特徴は、
手帳の活用と1人会議を日常に取り入れている
ことです。

1人会議のやり方は人それぞれかもしれませんが、
私は赤羽雄二さんの「ゼロ秒思考」という本に出てくる
「メモ書き」を取り入れています。

詳細は赤羽さんの著書に譲りますが、
簡単に言うとA4用紙に自分の課題や、
仕事、目標について思考を書き連ねていくことを
習慣にしています。

赤羽さんはこの方法を、「頭をよくするためのトレーニング」
として位置づけていますが、私は「1人会議」
「セルフコーチング」「紙面コンサルタント」
として
重宝しています。

これまで数々の人生のピンチを、
A4用紙1枚を使ったこのシンプルなメソッドで
何度も救われたと感じています。

「仕事を頑張りたい」「人生をもっと良くしたい」と思う人なら、
絶対に知っておいて損はありません。

手帳の活用については、週末にカフェに行き
人生の目標100を書き出すことと、
1週間の振り返りをすることを習慣化しています。

目標を何度も書き出したり、手帳を見返したりしているうちに、
気がつくといろいろな目標が実現してしまいます。

目標を紙に書くことには、それほどの効果があるのです。

しかし、中にはただ紙に書くだけでは
なかなか前に進まない目標もあるはずです。

そうした目標については、もう少しテコ入れをする
必要があります。

それが「目標の細分化」と「期日の設定」です。

たとえば「100万円を貯めたい」という目標が
あったとします。

この目標を手帳に書いて眺めているだけでは、
当然ですがお金は増えません。

そこで「毎月いくら貯金する」というように、
目標を細分化する必要があります。

さらに「いつまでに100万円を貯める」というように、
期日を決める必要もあります。

それらをすべて手帳のスケジュールに入れて、
目標通りに進んでいるか確認をすることで、
初めて現実が前に進み始めるのです。

ここまでをお読みになって、「なんだか面倒くさそうだな」
と思った人もいるかもしれません。

安心してください。

私もあなたに負けず劣らず「面倒くさがり」です。

だから、できるだけ「楽に」続けられるよう、
自分なりに工夫しました。

あなたには、あなたなりの上手くいく方法が
必ずあるはずです。

ぜひ、自分なりの「勝ちパターン」を発掘し、
人生をもっともっと面白くしてほしいと思っています。

頑張りすぎないことも大事

学生時代に、「芸術品か?」と思うくらい、
小ぎれいにノートをまとめている人がいました。

でも、そうした人が「成績優秀」であったかと言えば、
必ずしもそうでもなかったはずです。

恐らくノートを「小ぎれいに」作ることに
エネルギーを使いすぎて、
学力を身に付けるという本来の目的を
見失ってしまったのではないか、と
考察しています。

あなたもこうなってしまってはいけません。

手帳管理について前述しましたが、
手帳術の本を買い込んで「小ぎれいな」手帳作りに
勤しんではいけません。

手帳はあくまで目標管理のツールに過ぎません。

本質は手帳を小ぎれいに使うことではなく、
目標を管理することにあることを忘れてはいけません。

手帳ばかり眺めていて、仕事や人生が
おろそかになっては本末転倒の至りです。

また、メモ書きについても然りです。

赤羽さんが著書の中で提唱しているメモ書きの方法を、
完全に踏襲するのも悪くありませんが、
自分なりにやりやすい方法を模索して継続することの方が
何より大切です。

途中で面倒くさくなって放り出すくらいなら、
自分がやりやすいようにアレンジしてしまえばいいのです。

目標は自信を付けるために存在する

人は目標など立てなくても生きていけます。

それは、全人口の9割の人々の人生が証明しています。

にもかかわらず、わざわざ目標を立てる
1割の少数派を目指すのはなぜでしょうか。

それは自信を付けるためです。

「自信」とは「自分を信じる」と書きます。

目標を立てて、行動を積み重ね実現していく
プロセスを通じて、人は自分のことを
信じられるようになってくるのです。

目標達成のプロは、目標を3段階で立てることを
教えています。

最高の目標は
「ベストコンディションでかつ
運が味方すれば達成できる目標」

中間の目標は
「現状よりやや背伸びした現実的な目標」

最低の目標は
「どんなにバッドコンディションであっても
余裕で通過できる目標」

つまり、この3つの目標のうち、
必ずどれかは達成できる仕組みを作るのです。

このようにして、1個1個の目標達成を積み重ねることで、
確たる自信を育てるのが目標管理の真の目的です。

小さな目標達成を積み重ねることで創り上げた自信は、
いつか途方もない目標に挑むときに
根底で自分を支える礎となるのです。

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