紙とペンで人生をデザインする

メンタル

人生の答えは自分の内にあり

学級がうまくいかないとき、授業がうまくいかないとき、
生徒指導がうまくいかないとき、あなたはどうするでしょうか?

人に相談したり、本を読んだり、外部に答えを求める人が
ほとんどでしょう。

しかし、外部から得られるアドバイスが
必ずしも的確だとは限りません。

むしろ、せっかくいただいたアドバイスが、
自分にはそぐわないということも大いにあり得ることです。

結局のところ、人生の問題に向き合うのは自分自身であり、
その答えは自分の中にしか存在しないのです。

セルフコーチングのススメ

では、どうやって自分に答えを聞けば良いのでしょうか。

人間の脳は、問いを投げかけられると無意識のうちに
答えを探そうとする習性を持っています。

これほど優秀な力を持つ「脳の力」を活用しないのは、
宝の持ち腐れです。

方法は至ってシンプルです。

紙とペンを準備して、解決したい問題について
問いを投げかけるだけでいいのです。

あとは思いついたことを、
ひたすらアウトプットしていきます。

1回で求めている答えが得られなければ、
毎日同じように自分に問いを投げかけ続けることです。

なかなか思うような答えが得られなければ、
問いの文言を工夫しながら、ひたすら脳に問いを投げかけ、
自分の内側を掘り続けていくのも有効です。

これはまさに、紙とペンを使ったセルフコーチング
と言えます。

これまでの経験上、このアウトプット作業を行なって、
改善しなかった問題はありません。

作業を続ける中で問題の解決策が見えてきたこともあるし、
解決の行動を起こす前にそもそもの問題が消えてしまった
ことすらあります。

紙とペンだけでこれほどのコーチング効果が得られるのだから、
こんなに経済的な話はありません。

もはややらない手はないと言うほかありませんが、
いかがでしょうか。

目標達成とセルフコーチング

このセルフコーチングの手法は、
問題解決のためだけのツールではありません。

目標達成の助けとしても、大いに活用できます。

目標達成のために必要なタスクを脳に問いかけ、
思いついたことをありったけ書き出すのも、
非常に有効な方法です。

あるいは、目標達成にふさわしい在り方について
脳に問いかけていくと、自ずと必要な姿勢や在り方が見えてきて、
自分を変えるきっかけとなるかもしれません。

いずれにしても、脳に問いかけるという作業を行うことで、
目標達成の確率が上がっていくのは言うまでもありません。

本当に達成したい目標については、
繰り返しアウトプット作業を行うことがオススメです。

なぜなら、何度も脳に問いかけることによって、
潜在意識の力を借りることができるので、
目標達成の大きな後押しとなるからです。

また、本気で達成したい目標であればあるほど、
詳細まで詰めておく必要があります。

曖昧な思考からは曖昧な結果しか手に入りません。

事業家の稲盛和夫さんの言葉に、
こんな言葉があります。

「願望を成就につなげるためには、並に思ったのではダメだ。
生半可なレベルではなく、強烈な願望として、
寝ても覚めても四六時中そのことを思い続け、考え抜く。
頭のてっぺんからつま先まで全身をその思いでいっぱいにして、
切れば血の代わりに『思い』が流れる。
それほどまでにひたむきに、強く一筋に思うこと。
そのことが、物事を成就させる原動力となる。」

このように、真剣に達成したい目標があるなら、
来る日も来る日も紙とペンを手にしてアウトプットし続け、
徹底的に考え抜くことが必要です。

アウトプットを続けて潜在意識が書き換われば、
自ずと現実にも変化が生じるのです。

「たかが紙とペンを使ったアウトプットに、
そんな大それた効果があるはずがない」
と思う人もいるかもしれません。

しかし、知り合いから聞いた話では、
海外の自己啓発セミナーの中には、
「秘境に数日間こもってひたすら自分と
向き合いながらアウトプットする」
という内容のものがあるそうです。

実質、紙とペンしか使わないセミナーにもかかわらず、
参加料は何百万という巨額の料金だそうです。

高額の参加費にも関わらず、
こうしたセミナーに需要があるという事実が、
ひとえにアウトプットの威力を物語っている
と言えるのではないでしょうか。

高額の参加費を支払うセミナーだから、
効果があるのではありません。

「これだけのお金を払ったのだから、
もう後には引けない」
という参加者の決意が起爆剤となって、
人生に革命が起こるのです。

一方で、どんなに高額な参加費を支払っても、
誰かになんとかしてもらおうという
依存的な考え方が残っている限り、
何も変わらないはずです。

その場合、高額の参加費はセミナー主宰者への
「お布施」としての役目しか果たさない
ということになってしまいますね。

つまるところ、外側の世界を形作っているのは
自分の内面です。

その本質さえ理解できていれば、
ペン1本にコピー用紙代の実費だけでも
十分に人生は変えられるということを、
ぜひ多くの人に知ってほしいと考えています。

A4コピー用紙のメモ書きが人生を変える

セルフコーチングの具体的なやり方について述べます。

私が採用しているのは、赤羽雄二さんの著書「ゼロ秒思考」
の中で提唱されているメモ書きを自分流にアレンジした
方法です。

やり方はシンプルで、A4コピー用紙10枚を使って、
1日に10個の問いと向き合うのです。

本当にこの方法は有効で、日々の仕事における問題解決や、
人生のトラブル処理、目標達成など、様々な用途に活用しています。

解決すべき問題については、毎日毎日紙とペンを手にして
自分と向き合っていると、思わぬところからヒントが
降りてくることがあるので、諦めずに継続することも大切です。

また、一度に10個の問い全部に取り組むのではなく、
問いを思いついたときに何個ずつか分割して取り組んでも構いません。

向き合うべき問いが思いつかない場合は、
「仕事面」「人間関係面」「趣味」「経済面」
「家庭面」
「勉強面」「精神面」「健康面」
とジャンル分けしてみるといいと思います。

すると、自分の中で濃密に意識が向いている分野と、
手薄になっている分野がハッキリ見えてくるはずです。

もしもバランスが欠けている分野が見つかったら、
その分野に注力してメモ書きを行ってみるのも
面白いと思います。

それまで停滞していたのがウソのように、
物事が動き始めるのを目の当たりにするはずです。

つまるところ、「他責」で生きている限り、
人生はどんどん苦しくなっていくということです。

人生を「自責」で生きると決めた瞬間から、
少しずつ物事が前に進み始めるのです。

セルフコーチングは、
そのことを私たちに教えてくれているのです。

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