自分で自分を扱うように他人から扱われる
人からヤイヤイ言われたときに、
自分の心の声に耳を傾けてみてください。
もしも、少しでもイラっと来たり、
傷ついたりするとしたら、
あなたは他人の言葉を信じているということです。
なぜなら、揺るがない自信があるとしたら、
他人から何を言われてもまったく動じないからです。
たとえば、3歳児から馬鹿にされたとしても、
大人なら軽く受け流して一笑に付すことができるはずです。
にもかかわらず、周囲からのヤイヤイに惑わされてしまうのは、
あなたが自分よりも他人のいうことの方が
正当だと感じているからに他なりません。
つまり、あなたが心の奥底の中で信じている「自分像」を、
他人がヤイヤイ言ってくるという行動を通して
指摘してくれているのです。
これがセルフイメージの正体です。
自分で自分をどのように感じているかが、
そのまま周囲の言動や態度として
顕在化してしまうのです。
ところが、世の中の9割以上の人たちは、
自分の心の中のモヤモヤは他人が作り出しているとして、
他人さえ変われば自分の問題は解決すると考えています。
しかし、他人を変えるのは何人にも不可能なことです。
多くの人が他人を変えようとしているから、
この世から戦争や争いが無くならないのです。
人生に起こる諸問題の唯一の解決策は、
自分の内面を変えることです。
自分が自分をどのように扱っているかを検証し、
思考やあり方を変えていくのです。
このアプローチが、最短・最速で問題を解決します。
否、正確には問題そのものが消滅してしまうのです。
たとえば、前述のヤイヤイ言ってくる人は、
相変わらずあなたの人生に登場するかもしれませんが、
あなたの感じ方が変われば、
まるで3歳児をあしらうように一笑に付すことが可能になるのです。
これで、あなたの人生から
問題が1個消滅したことになるのです。
自分の心の声に耳を傾ける
セルフイメージを見つめ直すのに一番大事なのは、
自分の心の声に耳を傾けることです。
なぜなら、セルフイメージは胸の奥で呟かれる
「心の声」の中にこそ潜んでいるからです。
普段、あなたが他人とおしゃべりをする時に使っている
左脳的な思考は、建前に支配されています。
それは至極当たり前のことで、
もしもあなたが本音バリバリで他人と
コミュニケーションしているとしたら、
早晩社会から爪弾きにされるであろうことは
想像に難くないからです。
では、心の声に耳を傾けるには
どうすればいいのでしょうか。
それには、1日の中で
ひとり静かに過ごせる時間を確保することです。
その際、スマホやタブレット等を見ることは
厳禁です。
書籍を読んだり、
映画を見たりするのももちろんNGです。
ただ静かに何もせず、
じっと心の声に耳を傾けるのです。
瞑想ができるならそれにこしたことはありませんが、
公園を散策したり、湯船に浸かってボーッとしたり
するだけでも大丈夫です。
すると、ふとした時にパラパラっと気づきがもたらされたり、
アイデアが降ってきたりするかもしれません。
それがあなたの心の声です。
とはいえ、何も心の声が感じられなかったとしても、
それもOKです。
大事なのは、左脳のスイッチを切って
脳を休ませることです。
心の声を聞こうと頑張るのは、
本末転倒なのでひたすらリラックスを心がけるようにしてください。
外側の世界を創り上げているのは自分
前述したように、自分で自分を扱うように
他人から扱われます。
自分で自分のことをいじめている人は、
他人からいじめられます。
自分に自信を持っている人は、
自信のある人物として扱われます。
不安や心配事を抱えている人は、
心配や不安な出来事を引き寄せます。
何やら怪しげなスピリチュアルな話として
聞こえるかもしれませんが、
これらはれっきとしたセルフイメージの話です。
ということは、セルフイメージを書き換えるのが、
望む人生を手にいれるための早道ということになります。
逆に言えば、セルフイメージが変わらない限り、
死ぬほど努力したとしても徒労に終わるということです。
こんな重要なことが学校や家庭で教えられていないというのは、
考えてみれば恐ろしい話です。
でも、あなたはここまでこのブログを読んできて、
この話を聞けたのだからラッキ―です。
外側を変えようとする前に、
まず自分の内面を変えていけばいいのです。
このことに気づくと、
人生のトラブルに対する考え方が変わります。
人生の諸問題は、あなたのセルフイメージ
の中身を気づかせるために起きているのです。
「あなたは、自分のことをこんなふうに考えていますよ」
「あなたは、自分のことを大事にしていませんよ」
「あなたは、自分よりも他人を優先してしまっていますよ」
人生のトラブルは、さまざまなメッセージを携えて
あなたの人生に訪れるのです。
「ああ、このトラブルは自分にこのことを気づかせるために
やってきてくれたのか」
と感謝の思いでメッセージを受け止められたとき、
その問題は半分以上解決しています。
なぜなら、「トラブル🟰悪」という思考から、
「トラブル🟰メッセージ🟰感謝」という思考に
あなたの脳内がシフトしているからです。
つまり、あなたの内面が書き換わった以上、
外側の世界も変化せざるを得ないのです。
逆に言えば、人生というのはこれほど
シンプルにできているのです。
こうした原理・原則を踏まえた上で自己啓発書を紐解いてみると、
難解に思えていた内容が容易に理解できるようになっていることに
気付かされるはずです。
ナポレオン・ヒルが著書の中で、
「逆境の中にこそ幸運の種が潜んでいる」と語っていますが、
まさにその通りだと思います。
人は逆境があるからこそ、ピリッと引き締まるし、
真剣に自分を磨こうと奮励努力するのです。
逆境から「きついきつい」と逃げ回るのは簡単ですが、
逃げた人には幸運の種は手に入らないのです。
土壇場で信じられるのは自分だけ
土壇場の中で、外側の何かに助けを求めたくなるのは人情です。
仲間や友人、家族、果ては神仏にまで救いを求める人がいます。
しかし、私はここで断言します。
土壇場で本当に頼りになるのは自分自身なのだと。
どんなにボロボロになったとしても、
どんなに傷ついたとしても、
「それでも自分を信じている」と思える人は幸福です。
なぜなら、分かち難い深い絆で自分のことを信頼し、
愛していることを確認できるからです。
人は独りで生まれ、独りで死んでいきます。
自分自身に対して、最高にして最良のパートナーの
「私」でありたいものです。
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