あなたがメンタルを病んでしまう前に

フィジカル

睡眠は百薬の長

「最近、どうも疲れが取れない」

「このところ、やることなすこと
上手くいかない」

「同僚とギクシャクしてしまい、
職場の居心地が悪い」

こうした悩みを抱えている人、
すべてに共通する原因は何でしょうか?

ズバリ、それは「睡眠不足」です。

もしも、あなたが上記の悩みを抱えていらっしゃるなら、
今晩から22時には床に就くようにしてみることです。

1週間もすれば、それまで抱えていた悩みの数々が雲散霧消して、
晴れやかな生活を取り戻していることをお約束します。

「そんなバカな。そんなんで人生が変わるなら、
誰も苦労しないよ。」
とお思いの方は、ご自分の胸に手を当てて考えてみてください。

現在のあなたの人生は、土砂降りとまではいかなくとも、
どんよりとした鉛色の空模様であるはずです。

なぜ、私がそこまで自信を持って断言できるのか。

そのくらい人々が睡眠の大切さを理解していないどころか、
むしろ軽視しているからです。

たとえば、日本語には「惰眠を貪る」という言葉があります。

勤勉な日本人は、睡眠をたっぷり取って
生き生きと生活することよりも、
睡眠を削って努力することを賛美する傾向があります。

私たちは、そうした価値観に知らず知らずのうちに
毒されているのです。

もしもあなたが、そこそこの幸せや、
成功に甘んじて生きていけるのであれば、
睡眠を削って頑張るのも1つの方法でしょう。

でも、自分の本当の可能性を引き出して、
心から満足のいく人生を歩みたいと願うならば、
睡眠を削るのはNGです。

では、睡眠を削ることにはどんなデメリットが
存在するのでしょうか。

1つ目は、頭が悪くなることです。

睡眠を削ると、首筋の辺りが重く張ってきたり、
頭の芯がボーッとしてきたりします。

典型的な脳疲労の症状です。

これでは、仕事において最高のパフォーマンスを
発揮するのは夢のまた夢です。

仕事をこなすスピードも落ちるので、
無駄に残業しなければならなくなり、
さらに睡眠時間が削られるという
負のループに陥ります。

2つ目は、生命力が落ちることです。

睡眠不足に陥ると、生命力のレベルが
ガタ落ちします。

若い時分であれば、多少無理が利くかもしれませんが、
中高年になるとメッキリ疲れやすくなります。

生命力がジワジワと落ちていくと、
急に老け込んだり病気を発症したりと、
何もいいことはありません。

3つ目は、メンタルが不安定になることです。

前述したように、睡眠不足で体調が悪くなると、
気分的にも優れなくなります。

結果、人当たりが悪くなって不機嫌オーラをまき散らしたり、
意地悪な言動を取ってしまったりして、
人間関係の悪化を招くこともあります。

「類は友を呼ぶ」という言葉もあるように、
そんなときあなたの周りに集まるのは、
似たようにメンタルが不安定な人たちです。

余計に人間関係がギスギスして、
メンタル面にさらなる負荷をかけてしまうことにも
なりかねないのです。

4つ目は、運気が落ちることです。

これは決してオカルトチックな話ではありません。

睡眠がバッチリ取れていて、頭も冴えて仕事運も上々で、
健康的にも申し分なく、人間関係も良好だという状況を
想像してみてください。

こういう状態を世間では「運がいい」
というのではないでしょうか。

であれば、睡眠不足のときには、
それらすべてが失われてしまうのです。

これを「運が悪い」と言わず、
何と呼べばいいのでしょうか。

騙されたと思って、まずは1週間たっぷり睡眠を取ることに
専念してみることです。

「筆者の言っていたことは本当だった」と、
ご自身の経験からご納得していただけるはずです。

とにかく、「人生の仕切り直しには眠ること」と
覚えておくことです。

ずる休みのススメ

教師になるような真面目なあなたに、
こんなことを言うのは気が引けるのですが、
ずる休みも必要悪だと割り切ることも大事です。

とはいえ、「明日の研究授業、めんどうくさいから
ずる休みしようかな」
とか、
「明日の参観日、気が乗らないから休もうかな」
といった類のずる休みをオススメしているわけではありません。

こういうのは人間のクズの所行であり、
ずる休みではなく「クズ休み」です。

そうではなく生産的なずる休みを
オススメしているのです。

たとえば、「人間関係や生徒指導で
どうしてもメンタルがきつい」
とか、
「どうも風邪気味で体がキツい」というときに、
真面目なあなたであれば無理してでも
学校に行こうとすると思います。

そんなときに、思い切ってずる休みを
取ってみるのも1つの手だと思うのです。

1日休んで元気になれば、
また翌日から学校に復帰して
組織に貢献することができます。

逆に、無理に無理を重ねて風邪を引いて寝込んだら、
1週間は職場に迷惑をかけることになります。

あるいは、メンタルを病んでしまったら、
職場に迷惑をかけるどころか、
あなた自身のキャリアに傷が付いてしまうかも
しれないのです。

そんなことになるくらいなら、
自己投資と割り切ってずる休みを自分に許してみるのも、
重要な人生の決断だと思います。

もちろん、「あの人よく休むよね」と
同僚に囁かれるほどずる休みをするのは
鼻つまみ者なので、自戒が必要です。

仕事は1つだけではない

睡眠を十分に取ったり、ずる休みをしたりしても、
心のモヤモヤが晴れないとしたら、
「場所を変えなさい」という
人生からのサインかもしれません。

もしかしたら、今の仕事があなたに合っていない
のかもしれません。

自分の直感に問いかけてみて、
「ここは自分の居場所じゃない」と感じるなら、
職を変えることを視野に入れてみてはどうでしょうか。

教職は素晴らしいやり甲斐のある職業かもしれませんが、
世界中に数多存在する仕事の1つでしかありません。

しかし、あなたという存在は世界に1人しか存在しない、
かけがえのないものです。

「どうしても職場に足が向かない」というのなら、
あなたが人生を賭けてまでやる仕事ではないのかもしれません。

呼吸法でメンタル強化

呼吸法は正しく取り組めば、
最高のストレスマネジメントであり、

かつ最高のメンタル強化法でもあります。

何しろ、命のやりとりをしていた
昔日の武術家や軍人達の中には、
参禅したり瞑想や呼吸法に取り組んだりして、
ハラを練る人たちが多数いました。

私自身も、呼吸法の鍛錬を日課としていますが、
メンタル面の健康の支えとして生涯続けていこうと
考えています。

ただ、本当に呼吸法の効果を引き出したいなら、
きちんと一流のプロについて学習することをオススメします。

何事も我流で取り組んでは、大成できないからです。

まずは、書籍から学びたいという方には、
高岡英夫著「呼吸五輪書」をオススメします。

私もこれまでたくさんの呼吸法についての書籍に
目を通してきましたが、これ以上のものはないと
太鼓判を押します。

呼吸法という行為には一円も要さず、
特別な器具を準備する必要もありません。

そのことが、呼吸法の価値を見えにくく
しているのかもしれません。

でも、だからこそどこかのタイミングで
呼吸法を身に付けておかないと損をすると、
力説したいと思います。

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