勉強の力

仕事

社会人こそ勉強しよう

当たり前のことを当たり前にこなせる人のことを
一人前と言います。

しかし、当たり前のことを当たり前にこなしているだけでは、
その他大勢に甘んじるしかありません。

一頭地を抜くためには、他の人がやらないことに
目を向ける必要があるのは道理です。

では、その他大勢を抜け出すには、
私たちは何をすればいいのでしょうか。

その答えが勉強です。

なぜなら、ほとんどの社会人は学生を卒業すると同時に、
勉強をしなくなるからです。

それどころか、教養のための本すら読まなくなります。

だからこそ、勉強というのは周囲に差をつけるための
最強の投資になり得るのです。

このようにご提案すると、
「社会人には、勉強なんてしている暇がない」
と反発してくる人がいます。

しかし、あなたが知らないだけで、社会人でありながら
時間をやりくりして学び続けている人は存在するのです。

言い訳し続けて何もしない人が無為に過ごした10年を、
学び続けた人々は実りある歳月として刈り取っていくのです。

この差は、もはやどんなに努力したところで埋められる
ものではありません。

そう考えると、非常に恐ろしいことだと思えてきます。

ここから先の文章は、そのように考える人だけに
読み進めていただきたいと思います。

勉強しないとバカになる

「勉強なんてしなくても、普段仕事で頭を使っている」
と言う人がいます。

しかし、世の中の大半の仕事はマニュアルの存在する
「作業」で成り立っています。

多少の創意工夫はあったとしても、
脳みそを絞らないと解決できない仕事というのは、
そうそう起こらないのが実情です。

そんなお気楽太平な日常を送っていると、
人は間違いなくバカになります。

どんなに学生時代優秀だった人でも、
知らず知らずのうちに頭の切れ味が鈍っていくのです。

その証拠に、さまざまな職場の管理職に
就いている人たちの中で、
若い頃の頭脳のキレを保っている人は
ほとんど存在しません。

それどころか、職場の老害扱いされている
管理職がいるとあちこちで聞きます。

このように、人間の脳は常に刺激を与えていなければ、
どんどん劣化していってしまうのです。

さらに、加齢による老化が追い打ちをかけることで、
どんどんものを考えられない頭脳になっていって
しまうのです。

「まあ、そうはいっても頭の中身は人に見えないからね」
と考えて、
油断している人はいないでしょうか。

人の頭脳のレベルは、その人の顔つきに現れます。

知的な人は、別に真面目ぶらなくても
そこはかとない知性が醸し出されるものです。

こればかりは、見る人が見れば如実にわかるものです。

さらに、その人が発する言葉はダイレクトに
その人の知性を物語ります。

よく「残念なイケメン」「残念な美人」として
揶揄される人がいますが、これは直訳すると
「顔はいいけどおバカだよね」となります。

若くて容姿が淡麗なうちはまだ市場価値を認めてもらえますが、
年齢とともに容姿が衰えていくと
その人の内面が隠しようもなく露呈されてしまうのです。

大人になって勉強を続けている人は、
歳を重ねるごとに溢れ出る内面の魅力が人を惹きつけるのです。

机に座るだけが勉強じゃない

「そうはいっても、仕事が忙しくて
まとまった勉強の時間は取れそうにない」

そんなあなたに朗報があります。

移動時間や家事をしている時間、
筋トレや運動をしている時間などを、
勉強に充てれば良いのです。

実際に私にとって、移動時間や筋トレなどを
している時間が読書タイムです。

こうした細切れ時間を活用することで、
月に20〜30冊の読書を可能にしています。

さらに、YouTubeなどにアップされた講演を聞いて
勉強することなども、こうした時間に行なっています。

「紙書籍の方が深い理解を促す」と反論する人もいるかもしれませんが、
紙の本をゆっくり読んでいる暇がない人にとって、
オーディオブックや電子書籍は救いの神です。

紙書籍を読む暇がある人はそうすれば良いし、
時間がない人は代替手段を講じるのが
賢いやり方なのではないでしょうか。

とは言っても、細切れ時間だけでできる勉強には限界があります。

自分の考えをまとめたりするアウトプット型の勉強は、
やはりある程度のまとまった時間は必要です。

また、地頭を要求される理数系の勉強なども、
机の上でなければ勉強するのは難しいのではないでしょうか。

だから、移動時間を勉強に活用するというのは、
あくまで次善の策であり本質ではないのです。

本気で自分を変えたいと思う人は、
何とかして時間を生み出す工夫をしなければなりません。

「そんなの無理」と決めつけるあなたに、
時間の生み出し方のヒントを囁いておきます。

1日24時間という枠が決まっている以上、
何かをする時間を生み出そうと思えば、
何かを捨てなければなりません。

たとえば、スマホでゲームをしている時間、
SNSに興じている時間、
YouTubeの娯楽動画を楽しんでいる時間。

それらは、本当にあなたの成長に必要でしょうか。

どこか削れる時間があるのではないでしょうか。

今ある時間の使い方を見直せば、
勉強のためのまとまった時間を
生み出すことなど造作もないのです。

勉強は人生のステージを変える

逆説的ですが、人生のステージは変えようとして
変わるのではありません。

実際、人生のステージを変えようともがいている
人はたくさん存在します。

しかし、その努力が空回りするばかりで、
虚しく時が過ぎていくのを感じている人も
多いのではないでしょうか。

人生のステージは変えようとするのではなく、
勝手に変わるものです。

もちろん、何もしなくても勝手に人生のステージが
引き上がるほど世の中甘くありません。

今の環境や、人脈に感謝をし、
為すべきことを為していくことです。

間違っても、「人生を変えたい」と
焦って動いてはいけません。

その焦りが、あなたの成長の足を引っ張ります。

ただ淡々と為すべきことを為し、
今を生き切ることに専念するのです。

その上で、コツコツと学び続けることです。

間違っても、「人生のステージを変えてやる」
と意気込んで勉強しないことです。

キーワードは、「為すべきことを淡々と」です。

人生のステージを変えるために勉強は不可欠ですが、
勉強はパズルの1ピースに過ぎません。

勉強だけしていれば人生は変わる、
と勘違いしていると痛い目に遭います。

人生は変えようとして変わるのではなく、
変わるべき時に勝手に変わるのです。

私たち人間にできるのは、
淡々と1つずつパズルのピースを集めていく
だけなのです。

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