移動時間が勉強時間に変わる
私は移動時間ほど無駄な時間はないと、
常々考えています。
職住近接できればそれにこしたことはないのですが、
それがどうしてもかなわないのであれば、
移動時間の有効活用について、
積極的に考えを巡らせていくべきだと思います。
私は出勤時にはオーディオブックか、
ひいきのインフルエンサーのYouTubeを
車の中で聴くようにしています。
退勤時にはその日の授業の録音音声や、
オーディオブックの続きを聴きながら
帰るようにしています。
もちろん、相当に疲れていたり、
ムシャクシャするようなことがあったりしたときには、
脳を休めるために好きな音楽を聴きながら帰ることもあります。
でも、そういったことは例外中の例外で、
基本的に1人で運転しているときに
音楽を聴くことはありません。
もちろん、私も音楽は好きですし、
ひいきにしているミュージシャンも何人かいます。
にもかかわらず、移動時間を勉強時間として
活用しているのはなぜでしょうか。
1日あたりの移動時間を、
仮に2時間として考えてみましょう。
1日ではたった2時間でも、
「塵も積もれば山となる」という言葉の通り、
積もり積もれば膨大な時間になります。
1週間を5日とカウントすると、
2時間✖️5日🟰10時間。
1ヶ月を4週間とカウントすると、
40時間に上ります。
これが12ヶ月続けば、
年間480時間もの時間が
無為に垂れ流されてしまうのです。
仮に1日2時間勉強するとしたら240日分、
実に8ヶ月分の勉強時間を生み出すことが可能なのです。
8ヶ月というのは、それなりの資格試験や昇進試験等に
チャレンジするには十分すぎる時間です。
これほどの時間(資産)を活かすか、ドブに捨てるかで、
その後の人生は180度違ってくるのです。
人生が輝いている人や、仕事をバリバリこなしている人は、
口にこそ出さないものの、
こうした時間を学びに変えているものです。
目には見えない微差が、
時間が経つほどに顕在化してきているに
過ぎないのです。
反復学習は思考を変える
音声学習のいいところは、
「ながら学習」ができることです。
もちろん、初めて学ぶ内容などは
「ながら学習」には適しませんが、
何度も聞いた講演やオーディオブックなどは、
流しっぱなしにしておいても、
勝手に脳が理解してくれます。
むしろ疲れてボーッとしているときの方が、
音声をかけっ放しにしておくだけで内容が
潜在意識に刻まれやすくなるのです。
私はこのことを利用して、
「自己洗脳」をかけるのも手だと考えています。
たとえば、自分が尊敬する講演家がいて、
自分もこの人のような考え方やライフスタイルを
取り入れたいと考えているとしましょう。
私なら彼の講演をひたすら流しっきりにして、
ながら学習で聞き流します。
100回単位で膨大な数の反復学習を行うのです。
こんなシンプルに見える方法が、
なかなかどうして効果があるのです。
私の経験では50回も聞き込むと、
徐々に考え方やライフスタイルにも変化が出始めます。
これはまさに、文字通りの「自己洗脳」です。
だからこそ、学び元の相手はよくよく吟味する必要があるし、
途中で違和感を覚え始めたらやめることも
身を守る上で大事なことです。
逆に言えば、それほどに効果的な方法とも言えるのです。
本は1回読んだだけでは身につかない
いわゆる名著と呼ばれる書籍に
チャレンジしたことのある人は多いことでしょう。
名著は多くの人から長い間評価されてきただけあり、
内容もクオリティもそのへんの書籍と一線を画しています。
にもかかわらず、人生への影響がそれほどでもなかったと
感じている人も多いかもしれません。
どうして名著を読んでも人生への見返りが少ないのでしょうか。
その理由は、大抵の人が「1回しか読んでいない」
からです。
名著に限らず、本は1回読んだだけでは身につきません。
国語の教材研究だって、
何度も教材文を読み込んでからがスタートです。
それなのに、名著を1回しか読まずに
人生を変えられると期待する方が間違っているのです。
斎藤一人さんはお弟子さんたちに、
「1人さんの本を読むくらいだったら、
カーネギーの『人を動かす』を7回読みなさい」
と教えているそうです。
一人さん曰く、「『人を動かす』を7回読むと、
大学に3回入ったくらい役にたつ」そうです。
私もこの言葉にインスパイアされ、
「人を動かす」を7回読むことに決めました。
とはいっても、オーディオブックを活用して
「7回以上聴く」のです。
本を聴くのは、紙の本を読むのとは違って、
目で字面を追わないのでもしかすると
細かい部分が抜け落ちるかもしれません。
だからこそ、最低でも7回は聴くことが
必要だと考えています。
そして、この際だからと名著と呼ばれる本を
同時並行で反復学習することに決めました。
聴いた回数を手帳につけながら、
最低でも10回は聴いてみようと考えています。
本によっては、5回程度で頭に入ってしまう
かもしれません。
あるいは、15回、20回と反復する必要が
出てくるかもしれません。
いずれにしても、本の内容が血肉化するまで
聴き続けるのです。
名著というのは、偉人たちが人類に与えてくれた
知の遺産です。
それを受け継ぐかどうかを決めるのは、
自分次第です。
もちろん、名著を読み解くには、
基本的な読解力が備わっていることが必要条件です。
さらに、名著をモノにするには、
反復学習を続けることこそが十分条件と言えます。
音声学習は、名著にチャレンジするハードルを
かなり下げてくれたと言えるでしょう。
音声コンテンツはより取り見取り
一昔前までは、音声コンテンツは
それなりの値段で取引されていました。
しかし、玉石混交ではありますが、
YouTubeの中を探せば珠玉とも言えるコンテンツが
そこかしこに散見されるようになったのです。
オーディオブックにしても、
定額料金を支払えば聴き放題のサービスが
充実しています。
時代が音声学習のための土台を整えてくれているのです。
これほど学び放題の環境を生かさない手はありません。
ただ、あまりに音声コンテンツが乱立し過ぎて、
学び手にも目利きが求められるという側面もあります。
しかし、時間が経てばいずれ偽物は淘汰され、
本物だけが残っていくのが世の流れです。
仮に、自分がどうしても欲しいと思う音声コンテンツが、
不幸にもまだこの世に存在していなかったとしましょう。
その場合は、ボイスレコーダー等を使って
自作してしまうという方法もあります。
スマホに標準装備されたボイスメモでも、
十分に満足のいく音声コンテンツは制作可能です。
自分の声で吹き込んだコンテンツというのも、
なかなか味があっていいものです。
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