一日の計は朝にあり

フィジカル

人生の仕切り直しは朝から始まる

ハル・エルロッド著「人生を変えるモーニングメソッド」
という本があります。

著者は人生の中で、どん底を2度味わったと
本書の中で告白しています。

1度目は、交通事故で瀕死の重傷を負ったとき、
2度目は、不況のあおりを受け、深刻な財政難に
陥ったときだそうです。

恐怖と絶望の中で、何度も自殺を考える日々・・・。

でも、彼にはこの苦しみを終わらせる方法が
まったく見えなかったのです。

ところが、そんな彼に突然の転機が訪れます。

ある友人が、彼にこう言ったのです。

「ストレスを感じたり悩んだりしたときは、
ランニングに行くと思考がクリアになり、
気持ちが高揚し、解決策を思いつきやすくなるのだ。」

彼は力なく首を横に振って、「走るのは嫌いだ」と答えます。

それに対し友人は、「走るのと現状の人生を続けるのと、
どっちが嫌いなんだ」
と言い放ちました。

かくして彼は仕方なく、友人のススメに従うことにしたのです。

スニーカーの靴紐を締め、イヤホンを耳につっこみ、
iPodを再生し、ジム・ローンの自己啓発プログラムを
聞きながら彼は走り始めました。

すると、これまで何の気なしに聞き流していた言葉が、
突然耳に飛び込んできます。

「あなたの成功のレベルが、人間としての成長のレベルを
超えることはめったにない。
なぜなら成功は、あなたの人間としてのレベルが
引き寄せるものだからだ。」

その瞬間、彼は足を止めジム・ローンのメッセージを、
何度も心の中で反芻していました。

「外側の世界は、内面の世界の映し鏡」であるとすれば、
人生を変える責任は自分自身にある」
という真理が
完全に腑に落ちた瞬間でした。

彼は人生を作り替えるために、朝の行動を見直します。

5時に起床し、「瞑想」「アファメーション」
「イメージング」「エクササイズ」「読書」「朝日記」
という自己啓発プログラムに取り組み始めます。

モーニング・ルーティーンに取り組み始めてから、
またたく間に彼の人生は好転し始めます。

しかも、彼の周囲の人々で同様の取組をした人たちのほぼ全員が、
人生の好ましい変化を体験したのです。

その翌年には最愛の女性と結婚し、仕事でも順調にキャリアを重ね、
1年前には想像もしてなかった未来が現実のものとなったのです。

自分にあったモーニング・ルーティーンを発掘する

これを読んで、「いいな〜」とのんきに構えている場合では
ありません。

なぜなら、こうした変化は誰の身にも起こるものだからです。

ハル・エルロッドが述べているように、
望む未来を引き寄せたければ、
その未来にふさわしい人間の在り方を身に付けるのが
先なのです。

私はというと、朝5時半起床で1日を始めるように
しています。

私のモーニング・ルーティーン史には、
これまで多くの紆余曲折がありました。

初期の頃には、30分間呼吸法や瞑想を行なったり、
あるいは筋トレと呼吸法を行なったりと、
フィジカルやメンタル面に特化して取り組んでいました。

しかし、あるとき自分はアスリートではないのだから、
フィジカルやメンタルだけでなく頭脳の鍛錬も行なうべきだ、
と思うようになりました。

そこで始めたのが、朝に難関中学の算数の入試問題と、
現代文の勉強です。

詳しくは「国語と算数の力」に書きましたので、
そちらもご参照ください。

なぜこの2つの勉強を始めたかというと、
国語と算数の勉強は地頭を鍛えることに
直結するからです。

知人に中学入試の算数の問題を勉強していると言うと、
公立小学校の算数の問題と勘違いされることがあります。

実際のところ、難関中の入試問題は小学校レベルではありません。

公立高校の数学の入試問題よりも、もっともっと難易度が高いのです。

「これを解いて、入試をパスする小学生がいるんだ」と思うと、
「大人ももっと頑張らなきゃ」と身が引き締まる思いにさせられます。

現代文の勉強からは、読解力の本質について学ばされました。

「フィーリング」ではなく「理詰め」で文章を読解する訓練を
浴びるほど行なってきた結果、プライベートの読書が本当に楽になりました。

というか、もっともっと深く読めるようになりました。

これはコツコツ続けてきた勉強のおかげです。

勉強が終わったら、仕上げにストレッチと筋トレを行ないます。

詳しくは「筋トレの習慣を持つ」に書きましたので、
そちらもご参照ください。

日替わりで、「上半身」と「下半身」に分けて
筋トレをしています。

強度としては、軽く筋肉痛になるくらいを目指しています。

あまりに筋肉を追い込みすぎて、
就業時に疲労困憊しているようでは、本末転倒だからです。

朝は時間的に、ここまでやるのが限界です。

もしかしたら、もっと早く起きることでもう少し何かできるのかも
しれませんが、十分な睡眠を確保したい私としては、
その必要を認めていません。

呼吸法については、仕事の合間の隙間時間、会議中、退勤後、
就寝前などに行なうようにしています。

詳しくは「呼吸の鍛錬」に書きましたので、そちらもご参照ください。

モーニング・ルーティーンの恩恵

① 活力に溢れた状態で1日を始められる

朝イチで頭と体に刺激を与えているので、
エンジンがかかった状態で出勤することができます。

② 今日のコンディションを把握することができる

モーニング・ルーティーンに取り組んでいると、
「今日は頭のキレが悪いな」とか「体の動きが悪い」といった
細かな違いに気づくことができます。

自分のコンディションを把握した上で、
仕事の計画を立てることができれば、
無理なく自然な形で働くことができます。

③ 人生の大きなアドバンテージになる

こうしたモーニング・ルーティーンに取り組んでいる人など、
ほんの一握りです。

だからこそ、モーニング・ルーティーンをコツコツと実行できる人は、
一頭地を抜いて先んじることができるのです。

社会人として仕事に従事する以上、
1日の大半を職場に拘束されるのは避けられません。

だからこそ、「朝」の自由になる時間をどう活用するかで、
大きく差が付くのではないでしょうか。

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