行動を変えても結果が変わらない理由
同じようにセミナーに出て、同じように書籍を読んで行動しているのに、
人によって出てくる結果が大きく異なるのはいったいなぜなのか、
疑問に思ったことはありませんか。
中には、「行動が足りてないからだ」と自分を責め、
シャカリキになって行動量を増やそうとする人がいます。
でも、結果が出ている人を冷静に観察してみると、
別に必死で行動しているようにも見えない。
「いったい、自分とどこが違うんだろう」と、
思わず頭を抱えたくなる経験をお持ちの方も
いらっしゃることと思います。
では、現時点で結果が出ていない人は、
行動以外でいったい何にアプローチすれば
いいのでしょうか。
それは、人の行動の土台である、
マインドセット(心構え)や価値観、
考え方といった内面の領域に
働きかけていくことです。
成功者は、土台のマインドセットの部分ができているので、
知識のアップデートが外側の結果として現れやすいのです。
それに対し、マインドセットの部分ができていない人は、
同じように知識を受け取ったつもりでも、曲解してしまったり、
適切な行動に結びつけられなかったりして、
結果に結びつけることが難しいのです。
つまり、内面の基礎工事からやり直さない限り、
いくら表面的な知識をアップデートしても、
使いこなせないという皮肉な結果に終わってしまうのです。
たとえるならば、いくらPCに最新のソフトを
インストールしようとしても、OSが旧式のままだったら、
機能を発揮できないのと同じことです。
成功者となる人たちは、家庭環境や学生時代の様々な経験を通じて、
自ずと成功に求められるマインドセットを身につけている
ことが考えられます。
では、社会人になる前にマインドセットを学び損ねた人は、
成功を諦めなければならないかといえば、そんなことはありません。
マインドセットは、何歳からでも学び直すことは可能なのです。
成功者の脳みそを完コピする
成功するための行動を、適切な場面とタイミングで行うには、
成功者の思考や価値観をインストールしてしまえばいいのです。
つまり、成功者の脳みそを完コピしてしまえばいいのです。
これを「思想模写」と言います。
「そんなことできるの?」と思われたかもしれませんね。
でも、これはそれほど難しいことではありません。
たとえば、あなたも長年一緒に暮らしている家族については、
嗜好や好みを把握しているのではないでしょうか。
会話をしながらも、次の反応や言動については、
だいたい予測ができるはずです。
つまり、身近な人物については、
その脳みその中身をほぼ把握できているということです。
これを成功者に対して行なっていくのです。
まず、対象となる人物が身近で会える範囲内にいるのなら、
できるだけ多くの時間を過ごすことです。
業務時間内はもちろんとして、
食事や飲みなどにも積極的にご一緒して、
その性格や好みについて家族以上に熟知できるように
リサーチするのです。
もちろん、リサーチといってもあからさまにこれをやると
気味悪がられるので、ごく自然な行動を心がけるのは
言うまでもありません。
さらに、好きな映画や本があるかどうかを
さりげなく聞き出すことも大事です。
本については、スマホを使ってその場で注文、
映画についても1週間以内に鑑賞してしまう
くらいでないといけません。
その上で、「大変興味深く拝読(鑑賞)いたしました。
他にもおすすめがあったらご教示ください」と、
声をかけることが大事です。
成功者は喜んで、いろいろあなたに教えてくれるように
なるでしょう。
とはいえ、これは別に取り入るためだけに
行なっているのではありません。
その人の脳みそというのは、接してきた人と、
読んできた本、鑑賞してきた映画等で作られています。
憧れの人の好きな作品を頭に入れることで、
少しずつその人の脳みそに近づいていけるのです。
さらに、好きな音楽や芸能人などについても、
さりげなく聞き出しておくことです。
理想とする人物の価値観とダイレクトに触れることで、
少しずつ脳みそが完コピされていくのです。
もしも、理想とする人が身近にいない場合は、
その人が出している書籍や動画、ブログなどを
コンプリートしてしまうことです。
同じ著者の書籍をだいたい5冊程度読了すると、
その著者のコンテンツの概要が見えてくるものです。
憧れの著者の本に手垢がついて付箋だらけのボロボロになる頃には、
「思想模写」も完成していることでしょう。
最近は、YouTubeなどでも、成功者がチャンネルを開設していたり、
講演音声を収録したりしたものを好きなだけ見放題です。
「これだ」と思う動画を発見したら、
100回でも1000回でも浴びるほど繰り返し視聴して、
脳みそに刷り込んでしまえばいいのです。
つくづく、いい時代になったものだと思います。
書籍と動画を交互に反復して味わうことで、
さらに深く効率的に「思想模写」を行うことができるので、
大変おすすめです。
目安は成功者の言動が先取りできるようになるまで
さて、「思想模写」はいつまで
やり続ける必要があるのでしょうか。
憧れの人が身近にいる場合は、
その人が発する言葉を先取り
できるようになるまでです。
もしくは、憧れの著者の
未読の書籍のタイトルを見て、
内容が予想できるようになるまでです。
ここまでいけば、あなたの脳みその中に
専属コンサルが入っている状態になります。
「こんなとき、きっと○○さんならこう言うだろうな」とか、
「こんなとき、〇〇さんならこう切り抜けるだろうな」と、
明らかにそれまでの自分では思いつけなかった
異質のアイディアが降ってくるようになるのです。
そうなった頃には、仕事でもバンバン実績が出るようになり、
明らかに実力がアップした自分に気づくことでしょう。
来るものは拒むことも大事
ここまでお読みになったあなたは、
人間はかくも変化できるものか、
とその可能性の大きさに感銘を覚えて
いらっしゃるかもしれません。
しかし、逆に言えば人は
それだけ周囲に影響を受けやすい
ということでもあるのです。
俗に「朱に交われば赤くなる」と言われるとおり、
人からは好影響を受けるだけとは限りません。
もしも、周囲にいる人脈が不平不満や悪口で
盛り上がるような集団だとしたら、
そうした人たちの脳みそも
「思想模写」してしまう可能性もあるのです。
自らの成功を固く決意されるのであれば、
そうした人たちと絶対に関わってはいけません。
雑音となる不要な情報を入れないように
シャットアウトするのも、
「思想模写」を完成させる上で
重要なことなので覚えておいてください。
コメント